松田直樹さんとAEDについて [松田直樹 AED]

松田直樹さんとAEDについて

8月4日に元サッカー日本代表の松田直樹さんが、亡くなられました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。8月2日に所属する松本山雅の練習中に倒れて、そのまま意識不明の状態が続いていました。急性心筋梗塞が、直接の死因だったといわれています。

ここで問題になっていることがあります。それは、当時松本山雅が練習を行っていたところには、AEDが設置されていなかったということです。またチームでも、AEDを常備していることがありませんでした。

心筋梗塞は、発症をしてからいかに早く処置をするかということが重要になります。そこでもしもAEDが、練習場に用意されていれば、より早く救命処置をとることができ、松田さんの命を救うことができたのではないかという話が持ち上がっているのです。


しかしここで誤解をしてほしくないのは、AEDは心肺停止になれば、どんな状態でも命を救うことができる機器ではないということです。AEDというのはあくまでも心室細動や頻拍といった症状に対して有効とされているのであって、ほかの要因による心停止に対しての効果は限定的とされています。


また心筋梗塞は、心臓の血管に詰まりを起こしたことが原因で、AEDはこの心臓の血管で起きているつまりを解消することもできません。ですから、AEDがあれば何でも命を救うことができるということは、大きな間違いであるのです。


また山雅のスタッフも、松田さんが倒れて、救急車がグラウンドに到着するまでの間、何をしてこなかったわけではありません。ずっと心臓マッサージを続け、必死の救命処置をとっていたとされています。ですから、初期の救命処置としては適切で、チームを非難することはできないというのが、医療の専門家の一般的な見方であるということを忘れないようにしましょう。

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